日本は近々二季(春と秋がなく、冬と夏のみ)になるという説に最近、屡々接しますが、難しい理屈はともかく、日常の様々な感じからして、首肯・賛成したくなります。
写真は朝潮運河に伸びた桜の薄紅葉。その他で、少しでも色づいた葉は全体の1%にもなりません。「紅葉」は秋の季題ですから、「薄紅葉」は本来、秋の初期の筈です。ところが、ただ今現在は晩秋(あと1週間余で立冬)。
真っ赤な紅葉は最早、かなり冬が進んでからしか見られませんね。薄紅葉もおおむね冬。その前は夏の青葉です。この一事だけでも、秋がなくなるという説の論拠になるのではないでしょうか。
この傾向はずっと前から。30年以上前の冬、吟行に参加した三寸は、見事な紅葉を見て、先生にお伺いを立てました「2字節約したく、冬紅葉”ではなく、ただの紅葉”と詠んでは駄目ですか」と。先生のお答は「駄目だ」の一言だったそうです。先生は四季を重んじられたのでしょう。二季になると歳時記は乱れ、俳句なんて滅ぶかもしれません。 |