なると、無性に、おでんが恋しくなる・・・」と書いたのは獅子文六ですが、文六崇拝の三寸にも、その傾向があります。「暖簾をくぐった時の匂いがたまらない」などとイッパシのことを申します。
最近はスーパーで、具・汁一切をパックで売っていて、家でも簡単にできますが、おでん屋の足許にも及ばない、少し高級な材料店から買ってきても、満足できないーーと三寸。「おでんは家庭でやっても、どうもうまくいかない」という文六先生の請け売りかもしれません。
引っ越して来てからは、銀座8丁目のお多幸に時々行ったようですが、最近は出かけず、家の食卓で、スーパーものに渋々手を出しています。大阪の、音に聞く関東炊き ”たこ梅”に行く機を逸したのは、彼にとって痛恨事のようです。
写真の提灯は勝鬨交差点の近く。この店に入ったことはありません。 |