<99年06月01日> 光が見えた。 (術後2年11カ月目)

5年に1度、オール日本食道発声コンテスト大会が実施されます。そこで優勝した2人のテープを入手した。

さすが、明瞭であり、イントネーションのしっかりしていて聞き易い。
ある程度上達した人はいろいろな発声技術を教えてもらうより、このテープを聞いた方が進歩が早いかもしれない。
それほど優れた発声である。

この2人の発声が耳に残っているため、練習中に思い出される。
とっても励みになるし、練習が苦にならない。なんだがすっきりした気持ちである。

将来に希望がもてる。うれしい


オール日本食道発声コンテストの優勝者から全国の喉摘者に対してのメーセージ
新美さん(587KB) 安藤さん(749KB)、




<99年06月16日> 感動させた人

先日の銀鈴会(東京)のスピーチコンテストで出場した人の録音テープを入手した。
優勝者のスピーチには、ただ呆然とした。なんという声の持ち主なのだろう。

声の高さに驚いた。私は喉摘者で高い声を出している人に会ったことがないために、喉摘者は高い声を出すのは不可能と思っていた。
ところがこのテープを聴いてから、高い声を出すのをあきらめていた私に挑戦する気持ちがわいてきた。

これから、高い声について常に意識して練習をする必要があると思った。
出来なくてもいい。それに向かって挑戦をしたい。それで出来なければあきらめがつく。
あまりにもびっくりしたのでホームページのトップに掲げておいて、訪問した喉摘者を感動させたい。
その人は、術後2年未満しかも女性! 

ビックリした。すごい人がいるものだ。


銀鈴会のスピーチコンテストで優勝した 「栃木さん」の声(494KB)です。


<99年06月23日> 難しい音(その4)

「き」と「ぎ」の区別

 「き」と「ぎ」の発声テストをやってみた。 記号K、Gの意味はそれぞれ「きんさん」「ぎんさん」読みます。

例えば、KGKは「きんさん」「ぎんさん」「きんさん」となります。 私が読み上げ相手が私の読んだのを復唱します。 正しければ○、誤っていれば×印を付けます。 2回に分けて実施しました。結果は下記の通りです。

KGKKKGGGGGKGKGG KKKKGKGKKGGKGKG
1回目 ×× ××
2回目 ×××× ××

自分では、しっかり発声できたと思っていても相手にとっては そのようには聞こえない。でも半年前より○が1個多いのでよしとするか。 次回は半年後に実施する

参考:過去に実施した「き」と「ぎ」の区別 [その1] [その2] [その3]

発語テスト

発語のテストを実施した。発語用紙をみながら、私が発声してその音を当てるテストである(1度だけ発声)。術後4ケ月間実施した記録は ココにあるが、そのころは一度も70点以上はとれていなかった。

今回の成果は80点であるが、もうすこし高いと思っていた。実際にやってみるとまだまだ未熟だということが身にしみ、そして自分の苦手な音もよくわかった。
「は」行は80%は不正解であった。
次回は半年後に実施しよう。




<99年06月28日> 指導員の代理

日喉連の大会が東京であるので、4〜5人の指導員が出席した。そこで初級コースの人達に教えるのを手伝って欲しいとの要請があり、初めはビックリしたが、よい機会だと思い引き受けた。

教えてみて気がついたことはたくさんあった。

  1. 私の声に全神経を集中して聞いてくださっているということである。聞き漏らさないぞいう気持ちが伝わってくる。ですからつい真剣になってします。

  2. 教えたとおりのことを練習をする。当然、間違ったことは教えられないし理解しやすいように教えることは難しい。本当に分かっているのか確認がすぐにとれない。

  3. 藁にもすがる思いが伝わってくる。何とかして覚えなくてはという気持ちである。

はずかしくない発声を身につけなければいけない。

ということを感じた。