無我夢中で練習すれば、3年も経てばペラペラしゃべれるだろう思っていた。 
だから1日も欠かさずに一生懸命に発声練習をしてきた。
  
いま思うことは、食道発声の難しさであり、その奥の深さである。 
本来の人間に備えられた機能と違うことをするためだから、当然そこに立ちはだかる困難さに挑戦をしていかなくてはならないと思う。
  
簡単に考えてはいけないのだ。まして月日が経つと話せるようになると思うのは間違いであり、練習量によって話せるというわけだ。しかも長い年月のたゆまない練習が必要である。 
途中で脱落して話せなくて困っている人を幾人も知っている。
  
練習をやめたら発声の度合いが落ちると言われているからである。
  
とにかく頑張しかないのだ。幸いにも練習はいやだとか面倒くさいと思ったことはない。手術後5年間は、練習した量だけ伸びると聞いているので、それを信じて今日も発声の練習をする。
  
 
ここに書くことによって頑張れる。
  
術後3年目の声
・・・上記の文章の一部の朗読(679KB)
 
  
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