<96年8月20日>
連続発声 
(術後50日後) 
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 1語1語空気を呑み込んで発声するよりも音が2〜3文字を続けて発声した方が聞きやいといわれた。
  
なぜならば、1語1語発音するときそのつど空気を再び飲(吸引法で)みこまなければならない。すなわち「青い空」を言う場合に「あ」「お」「い」「そ」「ら」と5回空気を飲むことになる。
  
1語1語大きく発音しようと思って力を入れて100語発音した。胸が痛くなったので中止した。あまり力んで発声すると気管から大量の空気が漏れて、はっきり聞こえないみたいである。 
今後、力まないで発音することに心がけよう。
  
 
(術後1年2カ月目) 
力んで発声することによって食道が鍛えられる。とくに音の通りが悪いとき一気に空気を出すことによって徐々に食道が広くなっていく。
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<96年8月21日> 
力をぬいて  
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 力まないで軽い気持ちで発声したため音は小さいみたいだけれど、聞こえやすいみたいだ。
  
肩の力を抜いて発音、3音節が少しずつできるようになってきた。まだ、空気を飲み過ぎると音が出ない。 
一度その様なときに水を飲んでみるとすぐに音が出る。2〜3日前よりも上達してきたと思う。
  
 就寝前はスムーズに会話が出来る。お風呂に入って布団の上でくつろいだ気持ちでなっていたからだと思う。 
会話に自信がもてた。
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<96年8月23日> 
「す」の練習  
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<96年8月24日> 
難しい発音行  
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<96年8月25日> 
雑音の対策  
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 音が小さいのでお茶を飲んだ。稽古をするにはお茶が欠かせない。 
近頃は、大きい音が出て会話もスムーズになった。日常会話の稽古で早く言葉をつなげようとすると途中で雑音が入るので1語1語丁寧に発音した方がいいと妻にいわれた。
  
雑音が入る原因は吸入法で空気を入れ、発声して、食道内の空気を使い切ってしまい、再び発声するとき吸入法で空気を入れれば問題は起きないのだが、それを呑み込み法で空気を入れるため雑音が生じる。
  
 徹底的に「な」行「は」行の稽古をした。「た」を発音するとき呑み込みとなるのでこの癖を早く直しておこう。
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<96年8月26日> 
吸引法の上達  
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 コンビニ(セブンイレブン)に早朝パンを買いに行くとき、其の途中の同じ場所でいつも吸引法を試みている。 
3回ぐらいの吸い込みで「あ」の音が出る。音も1語ずつ発声しているので明瞭である。ちょっと自信がついてきた。お茶を飲んで稽古をするととても音が出やすい。
  
 
(術後11カ月目) 
食道に湿り気を与えると発声しやすい。音質が悪いと唾を呑んで6秒間待ってから発声している。
 
 
(術後2年目) 
今でも急に挨拶をされると声が出ない
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<96年8月27日> 
ゆっくり発声  
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 朝方の日常語は1語1語の発音だがしっかりといえるようになってきた。音も大きくなってきたみたいである。
  
「か」行のとき口の中で空気を呑み込む音がするのでグーグーとなる。特に急いで次の音を発声するときに生じる。このような場合はゆっくりと一語ずつしっかりと話すように心がける。
  
 疲れてくると音がかすれるみたいだ。特に「た」行がそうである。また、急に話をするとき音が出ないので2〜3回発声の稽古をしてから始めているが腹に力を入れるとうまく1回で返事ができる時がある。この要領を早く覚えたい。
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<96年8月29日> 
声が小さい  
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 毎日、計画された稽古を無事こなしている。 
L商会(商店街にある電気屋)で買い物をしてきたが店の中が騒々しくて声を出しても妻に伝えられない。この店の中で相手にわかるようになればいいと思う。毎日稽古をしているので疲れているかもしれない。 
「した」の発声ができない。とくに「木下」は発音できない。難しい。
  
 
(術後10カ月目) 
電車の中で会話が出来るようになった。すなわち電車の騒々しい音にうち勝ったと思う。
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