吸引法 
 気管孔より一旦息を吐き出し、口を開き、口から空気を吸い込むようにして食道内へ空気を吸引します。そして直ちに腹圧を高め、食道から空気を出して原音を発声させる。それは、同一周期で行われ正常者の発声機構に近づいています。
 
その手順は 
 椅子に座って背筋を伸ばし顎を引く。
 左手はお腹にあて、右手は膝の上
 静かに腹式呼吸を行う。(吸うときにお腹を膨らまし、空気を出すときはお腹をひっこませる)
 口を開き、一気に口から空気を吸い込む。肺に空気をいれる。肺に空気が入ると、胸が張るようになる。(胸が膨れる)
 
 
(術後1年4カ月目) 
はじめのうちは空気がはいったかどうかわかりません。口を出来るだけ大きく開きます。「うがい」で口から食道に空気が入っているか確かめられます。また、吸引の練習は「うがい」が適しています。
 お腹に力を入れて、お腹の力で空気で追い出すようにする。
 
 
(術後1年8カ月目) 
このタイミングが難しいのです。
 - 原音が出る
 
 
(術後1年8カ月目) 
なかなかここに書いてあるようにしても出来ません。他人のを参考にしていろいろと工夫してコツを見つけるのです。私の苦労している姿がここら辺にあります。
  
 
 「呑み込み法」の練習で食道の入り口部は、柔らかくなってきていますので、「呑み込み法」で練習して2週間ぐらいで「吸引法」に切り替えた方が、より早く上達すると思います。
  
 吸引法の練習は途中であきらめてはいけません。必ず音が出るのだという確信を持ってやってみると良いでしょう。勿論、最初は音は出ません。吸引法の発声手順を繰り返し繰り返し練習します。 
 
(術後1年3カ月目) 
呑み込み法で発声できるからついそれに頼ってしまう。これが吸引法がなかなか出来ない原因です。 
たとえ声がでなくとも、もう呑み込み法で発声しないと言う強い意志が必要である。 
できたら呑み込み法で音が出たら、すぐ吸引法に切り替える。吸引法をやってもすぐには音は出ません。 
それでも辛抱して練習をすることです。必ずマスターします。 
 私は、100〜150回ぐらいやって「あ」の音がようやく出ました。このことが毎日続きました。
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