<98年05月08日> 腹圧の大切さを知る (術後1年10カ月目)

 朗読している途中で食道内に空気が残っていることが感じられる。そのためか、一気に100文字ぐらいをいとも簡単に読み上げられる。それがいままではよいと思っていた。
ところがその方法だと
第一に音が安定しない。
第二に読み上げるのが長くなり区切る場所が分からない。そのため相手は理解できない。
第三に苦しそうに聞こえる。

 食道内の空気の残量をどのようにして腹圧をかけて追い出すかそれが課題であった。
理屈で分かっていたがなかなかそれが出来なかった。
その理由と考えられるのは、腹圧の力、訓練によって出来る食道壁の柔軟さ、仮声門の適度の緊張、取り込む空気の量などのバランスで出来なかったのではないかと思っています。
最近、少々無理気味に腹圧をかけて食道内の空気の残量を追い出してみた。(食後がいいです。)
何とか出来るようになっていた。それを行うことによって食道内が洗われるような爽快さを味わう事が出来る。

 句読点でしっかりと区切り、早く読むことよりも遅くとも相手に理解される事を念頭におき、「音の安定さ」と、「歯切れのよい発声音」に心がけるつもりである。これでまた一つの課題が解決した。



<98年05月30日> 基本に戻る

 朗読の練習しているとき意識して1音1音をしっかりと発音している。たとえば「神奈川県」と発声するとき今までは「神奈川県」と一つの塊として一気に発声していた。
それを「か」「な」「が」「わ」「け」「ん」と6文字を一つ一つ確実に音を出すことに心がけている。
すなわち単音の重要性を再認識しました。今までは、相手に自分の意志が伝えられることを目標に練習に励んできた。それはそれでいいと思っている。
ただ、そのやり方だと相手の推測する能力によって理解度が違ってくることに気がついたわけです。

 自分の意志を100%確実に伝えるためには、次の3つがある。
@語尾の欠落をしない
A一つ一つの単語をしっかりと発音する。
B単語を構成している単音を意識して発音する。
<br>  同じ仲間の人で軽く音を出し、上手に話をするのだが全体を一つの言葉として発声しているため言葉が口の中にこもってしまいます。
話をしていて単語が浮かび上がってこないのです。理屈では分かっているが、やはり体得しかありません。単語を構成している単音を大切にしていきたいと思う。

 朗読の練習で、タイムは去年とあまり変わっていません。それは、意識して単音を大切にしている一因だと思っています。