シャントについて

 私は福井から来た者ですが、福井.石川では割合シャントが多いのに対して、東京・神奈川では少ないと聞きました、これは何か理苗があるのですか、また先生 はシャントについて如何お考えですか。

(平成12年度:神奈川銀鈴会会報27号)

先ずシャントと言う手術について説明しますとシャントの元の意味は引込線なのですが、肺と食道を細い管でつないで、肺の空気をこのパイプを通じて食道に送り込む事によって声を出せれば楽ではないかと言うものです。

ご指摘のごとく、福井医大の他、神戸大学では前々からシャントを手がけていますし、最近では北海道でもやる様になりました。
これらの大学の先生方は夫れ夫れ何と言いますか、シャントを得意にしておられるので、この地域で手術を受けるとシャントが多くなる訳です。
シャントの欠点である逆流に悩んでいる人もかなりいて、この手術にも長所と共に短所がありまる一方、楽に声が出るので、殊に高齢者には適当な手術す一つ。

つまりガンの広がりが小さくて放射線による傷みがない等の条件が求められます。 つまりこのシャントと言う手術はかなり選択が難しいので、殊に関東地域では比較的に実施例が少ないですが、近頃、慈恵医大.国立ガンセンターで少しづつ行われています。将来的にはこの手術は増えて行く可能性があると考えてい ます。

ところで銀鈴会の会員の中にもシャントの手術を受けた方がいますが、 声を出す時に必ず気管口を手で塞がなければならず少し厄介なんですね、それでシャントではあるけれども、食道発声を習うと言う例も結構ありまして、これも一 つの行き方だと思います。

(専門医)