サイバーナイフ

入会‥平成25年11月 手術‥平成25年9月71才 再建・空腸
 左右の肺(多発)は治療不能といわれたのですが、抗 がん剤をやるべきとの意見(乳がんの主治医)があり、 自身の結論がまだ出せません。舌根の奥と両肺に腫瘍が 点在しています。
舌根はサイバーナイフをやりますが、 副作用がかなリキッイらしいので、喉が回復するまでか なりのブランクがありますか?
 また食道発声可能になるか不安ですが?

(平成27年:神奈川銀鈴会会報42号)

サイバーナイフとは、特殊な方法で細い×線のビ− ムを作り、限局的な処を狙って照射出来る方法です。  ガンマーナイフというシステムがありこれがサイバー ナイフの前身です。
 これは放射線の一種であるガンマー線をだして、やは り同じように限局的な癌を狙って焼きつくすものです。
 ガンマーナイフとサイバーナイフの違いは、サイバー ナイフはコンピューターを使って照射をコントロール出 来ますが、ガンマーナイフは方向を決めた位置しかガン マー線を出せないから、患者を固定しなくてはなりませ ん。
 サイバーナイフはコンピューターのコントロールです ので、患者がある程度動いても患部を追従して放射線を 集中させる、いわゆる優れモノです。
 昔の照射治療と比べると、患者の負担を少なくして効 果を上げるという事が可能です。昔の様な方式で放射線 を照射すると広い部分に影響が出るので、余分な処が火 傷を受けると亭っ事は皆様がご存じの通りです。
 サイバーナイフでも、放射線治療ですから、副作用と して、狭い部分であるが放射線特有の火傷、吐き気、場 合によっては熱が出るとか、問題が有り、□の中の粘膜 の火傷、食べる時にヒリヒリと痛む事が考えられます。
照射する量にもよるので、主治医と相談が必要です。
 食道発声に個人差が有るのは仕方ないが、今迄と変わ らぬ練習が必要で、努力されて下さい。

(専門医)