加湿器の購入

入会:H一八年一月 手術:H一六年九月  七三歳 上級 
冬場の乾燥期、就寝時にエプロン・ウインプロンに装着した湿らせたガーゼ が乾きやすいので、加湿空気清浄機を購入しようと思うのですが、如何でしょうか?

(平成26年:神奈川銀鈴会会報41号)

十年経過している方です。
気管孔で一番困るのは、鼻から空気を取り込んでいないので、 (臭いはまたあとで・お話ができると思いますので)吸う息に適当な湿気、適当な温度がないままに気管に入ってくることです。

また、埃がいきなり気管に入ってくることもあり、これらすべての防御のためにエプロン(プロテクター)を付けるのです。
つまり湿度と温度については、吐く息を、エプロンを通過させてエプロンに湿気をつけ、
また温めて、そこを吸気が通ることで吸気にも、湿度と温度を与えている訳です。もちろんゴミも濾しています。
エプロンを付けてさえおけば、かなり十分に湿気を与えられるのです。

この方が心配されている冬場でも、わざわざエプロンを濡らす必要はなく自己呼吸で充分でしょう。
どんどん乾燥して湿気がなくなるという事を心配されていると思いますが、ビールスは五〇%〜六〇%の湿度で死滅すると言われています。

冬場で、外気の湿度が二〇%というように非常に乾いている時には勿論エプロンを濡らす手もありますが、 加湿器を使って部屋を五〇%〜六〇%にしておけばそれで十分です。

お休みになる時に加湿器をつけ放しにされると、 壁や寝具に湿気が溜り、窓のところに結露したらカビ発生の原因にもなるので、それは止めた方がよいでしょう。

むしろ室内に濡れたタオル等を一〜二枚吊り下げておけば結構湿度も保持できるので活用されたら良いと思います。

気管内の湿気は必要なので、エプロンを装着されることが大切です。  

(専門医)