「あっ」がなかなか出ない

入会:H二五年十一月 手術:H二五年九月   七〇歳 初級      「ガぁっ」の声から、「あっ」の声に中々移行しない。      力まないで自然に発声(アの音)するところまで到達していないので疲れる。      必ず皆様の様に自分も会話が出来るようになる!!と信じて続けます。

(平成26年:神奈川銀鈴会会報41号)

食道発声は空気を食道内に入れないと発声できないのですから 声を出そう〜出そうとして肩に力が入り、首全体を締め付けるから声が出ない訳で、無理に出すからガアーとなる訳です。

腹式呼吸を身に付け、食道内に空気を入れるという事をしっかり頭に入れて練習してもらうと、良い結果が出るので、腹式呼吸の練習に励んで下さい。

(会長)
余り大きな声を出さない事です。

もう一つ注意することは、「カ」行の音で、食道発声でなくて、舌と喉の壁の間を狭くして、そこで「カ」行に似せた音を作る、
いわゆる誤発声(口腔囁語)をする例があります。

これは、食道発声で一番避けなければならない事で、「カ、カ」と言う練習は、初期には絶対にしていけません。

アメリカ、日本でも一緒ですが、最初は舌先で出す子音を付けた言葉で「お茶」(オチャ)と言って練習したり、英語なら「charch」(チャーチ)を使って練習するのがよいでしょう。

つまり、「タ」行、や「ザ」行で練習する事で、口の奥で出すような「カ、カ、カ」で練習から始めてはいけないのです。

(専門医)