平成10年11月19日〜20日の両日、東京国際フォーラム会議場において日本音声言語医学会の第43同総会が開催されました。
その掉尾を飾るシンポジウムは、「喉頭を取るとき、そしてそれから…」と題したパネル・ディスカッションで、中村会長と新美指導員がパネラーとして発言されました。
5人のパネラーが討議に参加されましたが、他の3人は次の方々です。
慶応大学耳鼻咽喉科専門病棟婦長
北里大学医療衛生学部講師
愛媛大学耳鼻咽喉科講師
各パネラーが夫々の立上易から、活発な意見を述べられましたが、「銀鈴会始め各地区団体の40年に巨る努力・活動の歴史と、医師に望む喉摘者の声1を主張した中村会長の発言、「女性喉摘者が直面している悩みと医療関係の皆さんに寄せる期待」をシンミリと語られた新美指導員の訴えは、参加者の心を打ちました。
総会会長の慶応大学医学部教授H氏は、こう語っておられます。
『圧巻は、喉頭全摘後の声のリハビリでした。喉頭を取られた人も交えてのパネルで
す。
普段そうは思っていても実際に牛の声を聞くと外科医としては身にっまされるものがありました。
また、会場のあちこちでハンカチが舞い、感動と涙の締めくくりとなり、実際いろいろな方から喉頭全摘のインフォームドコンセントの内容が変わりましたとのお手紙を戴きました.…』
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