北鈴会の皆様へ(看護婦さんの手記)
 「発声教室ヘ参加して」
《帯広厚生病院耳鼻科病棟 K.Kさん》(「北の鈴」第10号より)
 私が初めて北鈴会の帯広教室に参加させて頂いたのは昨年の11月でした。
 それまでは、喉摘後の息者さんに「北鈴会という発声教室がありますので行ってみて下さいね。」と、半ぱ事務的な説明になっていました。

 しかし、ある女性の喉摘後の患者さんと直接話し合ったのがきっかけで、発声教室の見学が本当に患者さんのためになるのか。

一日でも早く発声法を習得して希望をもって社会生活に復帰して欲しい。と考えた時に、まず看護に当たる私たち看護婦が北鈴会の教室に参加して、発声訓練の実態を勉強学習をして行く中で、患者さんにもお奨めすることが大切であり、より患者さ んにも理解して頂ける事ではないか。と感じで参加したのです。

 実際に参加してみて、改めて喉摘後の精神的、身体的に抱える悩みや、間題点を身にしみて再確認させられました。また、食道発声法をまのあたりにして圧倒させられ「ウーン難しいなあ〜。かなりの努力が必要だなあ〜」と考えさせられたというのが実感でした。
けれども、自分の第二の声を創ってゆくのは、

何と言っても自分自身の努力である

ことを熱っぽく話される会員の方々の姿には、自信と誇りがみなぎっておられ大変感激しました。

 その上、喉摘後の種々のトラブルについての解決法につきましても、教科書や参考書では学べない、しかも簡単で実行しやすい体験的方法をお聞き出来るなど、とても勉強になりました。

 今後も出来る限り参加させて項き、もっと広い知識を持つことと同時に、会員の皆様がたのお世話になりたがら、手術前、手術俊の患者さんのために、少しでも力になることが出来るよう努力して参りたいと考えております。