思い
(北大病院耳鼻咽喉科婦長:O.Mさん:北の鈴11号)

 北発足30周年おめでとうございます。この会を築かれた役員の皆様、また会員の皆様心よりお祝い申し上げます。

 私が北鈴会を知りましたのは、昭和50年から4年間耳鼻科病棟に勤務した時の事です。現在顧門をされていますNさん(当時会長)には、本当にお世話になりました。
 当時喉頭摘出予定の患者さんがいると、すぐに私達はNさんに電話をしたものです。

 Nさんはどんな時でも病棟に患者さんを訪問して下さいました。上手な食道発声でお話をし、患者さんを元気づけて下さいました。
患者さんはもちろんですが、無力の私が一番すくわれた事を思い出します。
今回外科4年、手術部11年をへて、再び耳鼻科病棟に配属されました。
4月に3名の手術後患者さんと、2度北鈴会に参加させていただきました。とても親切に受けいれて下さいました。

 指導者の方は、御自分の経験を上手な食道発声でいろいろお話し下さいました。
気管孔の管理は毎日の看護に役立つ事で、経験者から伝えられると、重みを感じました。又、第二の声をまだ獲得していたい時に、味わう屈辱や経験を知らされた時は、身のしまる思いを感じました。
患者さんには決してそんな思いをさせないための、環境整備の必要性を感じました。退院後においても患者さんに知っておいてもらう内容がわかった気がします。
また、皆さんの練習を聞かせていただき、一人一人が成果を発表し終えた時は感動しました。
つらい手術を克復し、さらに声をとりもどすための次の段階に挑戦している姿に心より拍手を送りました。

 平成5年度の北鈴会誌の中に、副会長をされているHさんの名前を見つけうれしい気分になりました。
私のいた昭和52年に手術を受けられ、教えていただいた事だけが記憶にあります。病気の思いや声を失った気持を歌に読み、Hさんが退院されてからは、道新の日曜版を、楽しみにしていた一人です。

 また先日、北鈴会でお逢いしたOさんより、うれしい手紙をいただきました。
私が発声訓練を見学させていただいた事について、喉頭摘出され声の出ない患者のなやみやい計り知れない不安をとりのぞくためにも、見学は無意味な事ではない事と伝えて下さいました。

 そして、これから手術を受け第2の声を求める人のために、と、自分の.経験をいかし、作った資料をまとめて送っていただきました。大切に使わせていただきます。
少しでも気持のわかる看護婦でありたいと、思いを新たにした次第です。
M会長さんをはじめ指導者の方々は、ポランティァで第2の声を獲得しようとしている人に手をさしのべています。
皆さんが擶って言われることは、「先輩が自分にしてくれたから」と言うのです。

 今回私は会に参加させていただき、たくさんの事を、教えていただきました。私がこれから看護婦として出来ることは、患者さんが、安心して手術に望み、一日も早く回復し、この練習に参加出来るように、全力でお世話をさせていただくこと。
皆さんに教えていただいた貴重な経験を、患者さんの社会復帰に向け、辰えていくこと、そして一方的にお世話になりますが、北鈴会との関係を保てるよう努力する事、(時間の許すかぎり患者さんと一緒に参加し連絡・調整が出来る)。

 北鈴会の皆様、これからも御指導よろしくお願い致します。
私に出来る事がありましたらお知らせ下さい。
言葉たらずですが、今思っていることを書かせていただきました。この会が末永く続きますことを願っています。