食道発声法の上達(技術的なこと/初級者)

腹圧をかける

 腹圧の大切さ

腹圧をかける  腹圧の大切さ
 発声音に音量を持たせるには下腹部に力を入れ腹圧を加えます。
・語尾まで明瞭に発声するには腹圧をかけることです。 でもこれが出来るようになるには食道内に充分な空気を入れなければなりません。
・言葉はできるだけ食道の上方からしかも尻上がりになるように下腹に力を入れて出す。
・空気は食道内に深く吸入しないで、むしろ浅く呑み込んで空気の出し入れの操作を早くする。
・1回に呑み込んだまたは吸い込んだ空気全部を、食道内に残すことのないように発声に使い切ること。

(術後1年4カ月目)
練習をしているうちに徐々にボリュウムが出てきます。大切なのは毎日欠かさず発声の稽古に励むことです。はじめの2,3語をむしろ控えめに発音し、終わりの言葉に力を入れて発音します。たとえば、「おはよう」、「こんにちわ」「さようなら」「ありがとう」は最後の2文字に力を入れる。

(術後1年5カ月目)
上達してくるとその言葉によって力の入れる場所が違います。たとえば「おはよう」は「よ」に「さようなら」は「な」に、「ありがとう」は「が」にアクセントをつけると、すばやく発声できます。