杉良太郎 / ぼけたらあかん長生きしなはれ
作詞: 天牛将富 /作曲: 遠藤実

一、

年をとったらでしゃばらず

憎まれ口に泣きごとに

人のかげ口愚痴いわず

他人のことは賞めなはれ

聞かれりや教えてあげてでも

知っていることでも 知らんふり

いつでもアホでいるこっちゃ

二、

勝ったらあかん負けなはれ

いづれお世話になる身なら

若いもんには花もたせ

一歩下がってゆずるのが

円満にいくコツですわ

いつも感謝を忘れずに

どんな時でもへぇおおきに

三、

お金の欲を捨てなはれ

なんぼゼニカネあったとて

死んだら持って行けまへん

あの人はええ人やった

そないに人から言われるよう

生きているうちバラまいて

山ほど徳を積みなはれ

四、

そやけどそれは表向き

ほんまはゼニを離さずに

死ぬまでしっかり持ってなはれ

人にケチやと言われても

お金があるから大事にし

みんなベンチャラいうてくれる

内緒やけどほんまだっせ

五、

昔のこどはみな忘れ

自慢話はしなはんな

わしらの時代はもう過ぎた

なんぼ頑張り力んでも

体がいうことききまへん

あんたはえらいわしゃあかん

そんな気持ちでおりなはれ

六、

わが子に孫に世間さま

どなたからでも慕われる

ええ年寄りになりなはれ

ボケたらあかんそのために

頭の洗濯生きがいに

何か一つ趣味(碁)持って

せいぜい長生きしなはれや




ーーーー永平寺、古跡館所蔵の書ーーーー

ぼけない5ヵ条
1.仲間がいて気持ちの若い人
2.人の世話をよくし感謝のできる人
3.ものをよく読みよく書く人
4.よく笑い感動を忘れない人
5.趣味を楽しみをもち旅の好きな人




人生は70歳より
70歳にてお迎えあるときは今留守と言え
80歳にてお迎えあるときはまだまだ早いと言え
90歳にてお迎えあるときはそういそがずともよいと言え
100歳にてお迎えあるときは時期を見てこちらからボツボツ行くと言え